作品の魅力分析⑤ 謎好き乙女と奪われた青春
みなさん、こんにちは。朝凪そらです。
先ほど吉本芸人二人の会見を見ていたのですが、まさに「窮鼠猫を噛む」。謝罪会見が一転、暴露会見に様変わりしました。
二人の勇姿、しかと目に焼き付けました。噛まれて大ケガを負った社長さんの進退が気になるところですね。
では、前置きはこれくらいにして、ブログ更新、頑張っていきましょう!
今回で第5弾となりました、魅力分析シリーズ。百合文芸小説コンテストの作品で特に取り上げたかった作品は取り上げさせていただきましたので、今回からは、私が最近出会って、特に面白かった小説をピックアップしていきます。
そして今回からなのですが、作品がネット上に掲載されていない作品がほとんどになると思いますので、ネタバレは極力せずに作品の魅力を分析していくことにします。
では気を取り直して、今回はこちら、「謎好き乙女と奪われた青春」を取り上げていきたいと思います。
「謎好き乙女と奪われた青春」とは?
元は小説投稿サイトE★エブリスタに掲載されていた作品で、スマホ小説大賞新潮文庫賞受賞作品。2015年3月に出版された。「謎好き乙女と奪われた青春」は、4冊ある「謎好き乙女シリーズ」の1巻目にあたる作品。
あらすじ
藤ヶ崎高校一の美少女、早伊原(さいばら)樹里は恋愛に興味がない。友情にも興味がない。もちろん、部活にも。彼女が愛してやまないこと、それは日常に潜む謎。衆目の中ですり替えられた花束。学年全員に突如送られた告発メール。教室の反対側からの不可能カンニング。やがて僕の過去が明らかになるとき、「事件」の様相は一変し......。彼女と「僕」が織りなす、切なくほろ苦い、青春ミステリ。
(出版社特設サイトより引用)
この作品の魅力
この作品の魅力を語る上で外せないのが、表紙に描かれている美麗なイラストだろう。
ところで諸君、この表紙の絵柄、どこかで見たことはないだろうか。そう、なんとこの作品、アニメ化もされた大人気ラブコメ「かぐや様は告らせたい」の作者である、赤坂アカ先生が表紙とキャラクターデザインを担当しているのだ。表紙のイラストだけではメインヒロインである早伊原樹里しか姿がわからないが、新潮文庫の特設ページにて他のキャラのキャラデザも公開されている。
ちなみに、私、朝凪そらも「かぐや様」は最新刊まで全巻購入済みである。
次に、内容について語ろう。この作品、とにかく作中に登場する「謎」の作りこみが素晴らしい。第1巻で特に衝撃を受けたのは、「全校生徒が注目する壇上で一瞬で花束を入れ替える方法」。提示されたヒントから様々な推測を立てながら読み進めたのだが、一つも当たらず、予想外のトリックが解明されていた。
最近ミステリーにはまり始めた私にとって、この衝撃はかなりのものだった。これから当分の間は、ミステリーを読み漁ることになりそうだ。
この作品から学んだこと&自分の作品にどう活かすか
私はミステリーを題材に小説を書いたことはないが、もしも書くことになった場合、この作品をお手本にするだろうと思う。どのタイミングでヒントを提示し、いかに読者に予想外の謎を提供するか、というミステリーにおいて最も重要な部分を学ぶことができた作品だった。